発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)の娘は、新しい環境や集団行動が苦手です。好奇心は旺盛でやってみたいことはたくさんあるのに、この特性のせいで諦めなければならないことが多くありました。
習い事もそのひとつでした。個人レッスンの習い事はなんとか始めることができましたが、グループレッスンは何度チャレンジしても続けることができませんでした。
それでも娘なりに成長し、小学6年生でようやくグループレッスンのダンス教室に通うことができました。中学入学とともに卒業したので1年弱という短い期間でしたが、振り返ってみると娘の成長を感じられた習い事でした。この記事では、その記録を書いていきたいと思います。
やりたいのにできない発達障害グレーゾーンの娘の話はこちらの記事にくわしく書いています。
ずっと言い続けていた「ダンスやりたい」
はじめて娘の習い事について考えたのは、4歳の頃でした。
それから今まで、本人がやりたいと言ったものは、できる限り何でもチャレンジさせてきました。ただ、新しい環境も集団行動も苦手な娘は、なかなか継続することができませんでした。
そんな娘が、唯一「やりたい」と言い続けていたもの。それがダンスでした。
習い事の体験でつまづいてばかりだった話はこちらの記事にくわしく書いています。
習い事の体験にも行けずに断念した話はこちらの記事にくわしく書いています。
体験だけで6か所。4年間の道のり
最初にダンス教室の体験に行ったのは、娘が小学2年生の頃。そこから4年間で、めぐった教室は6か所。
娘は最後の最後まで「マンツーマンがいい」と譲りませんでした。
でも個人レッスンのお月謝はめちゃくちゃ高いんですよ。
グループレッスンの約5倍。
発達障害グレーゾーンとわかった時点で常勤の仕事を辞めて、それ以来パートでやりくりしている我が家にとって、お月謝3万円は出せる金額ではありませんでした。
娘もそこは理解してくれて、最終的には「少人数であること」「本人がやりたい分野のダンスであること」で折り合いをつけ、6か所目にしてようやく「ここで始めよう」と思える教室に出会えました。長い道のりでした。
あえて「大人ばかりのクラス」を選んでみた
通い始めたダンススクールにはたくさんのクラスがあったのですが、
娘が選んだのは、生徒さんが大人ばかりで、小学生は娘ひとりだけのクラスでした。
習い事というとつい同学年の子が集まる教室を選びがちで、私自身もその方が良いと思っていました。でも娘がやりたいダンスのクラスが中学生〜大人向けのものだったのです。
相談してみると「6年生なら参加できますよ」とこころよく言ってもらえたので、入ることができました。
これがどうやら娘には合っていたみたいです。同年代の輪に入れない、みたいな心配もなく、かえって、大人の方たちが優しく声をかけてくれたので、自分のペースでレッスンを受けることができたようでした。同学年の集団が苦手なタイプの子には、あえて年齢層の違う環境というのも一つの手なのかもしれません。
そういえば娘は、発達検査で「模倣が苦手」と指摘されたこともありました。ダンスってまさに模倣なので、内心ちょっと心配していたんですが、レッスン前は不安そうな顔をしながらも、自分で準備をして通い続けることができていました。
好きな曲じゃないときは「つまらない」とよく言っていましたが(笑)、それでも「好き」のパワーは強かったです。
小2から通い続けることができている唯一の習い事についてはこちらの記事にくわしく書いています。
唯一続けることができた習い事に突然行けなくなってしまった時期の話はこちらの記事に書いています。
次の目標は「1人でバスに乗って通う」こと
教室に慣れてきた頃、次に考えていたのが、娘が1人でバスに乗って通うことでした。
教室は家の近くのバス停から1本で行ける場所。とはいえ娘は道を覚えるのが本当に苦手で、車でよく通る道でも「ここって〇〇の近くだよね」と見当違いなことを言うような子でした。バスにも何度か乗ったことはありましたが、乗り方もなかなか覚えられず…。交通系ICカードを持たせても、よく物を無くす子なので、それも正直心配でした。
それでも、1人で通うことは娘と一緒に決めました。
まずは2回、一緒にバスに乗って、教室までの道も一緒に歩きました。「次は1人で行くんだから、しっかり覚えてね」と声をかけたら、娘も真剣な顔で順序を確認していました。
「ちょっと迷ったけど、行けたよ」
初めて1人で行った日。帰ってきた娘は「ちょっと道に迷った」と言いました。でも、続けてこう言ったんです。
「でも、行けたよ」
迷ってもパニックにならず、自分でリカバリーして辿り着けた。これは結構すごいことだと思いました。
小さい頃の娘だったら、逃げ出したり、泣き叫んだり、座り込んで動けなくなってしまったり…していたように思います。それが6年生になる頃には、そういう幼い行動はなくなっていました。
いつのまにか、不安に負けずに、乗り越える力がついてきていたのだと思います。
しっかりした子なら、もっと小さい頃から1人でバスに乗って習い事に行けたりしますよね。娘がそこに辿り着いたのは6年生。人よりは遅いかもしれません。でも、それでもできるようになりました。
娘は娘のペースで成長していた、と改めて思いました。
習い事の探し方についてはこちらの記事にくわしく書いています。
中学入学とともに卒業。それでも経験は残った
ダンス教室は、中学に入って部活が忙しくなったタイミングでやめました。期間にして1年弱。部活がなければまだ続けていたかもしれませんが、今は部活を頑張っています。
短い期間でしたが、「グループレッスンに通えた」「1人でバスに乗って通えた」という経験は、娘の可能性を広げてくれたと感じています。
何度も挫折したグループレッスン。4年かかったダンス教室探し。それでも「好き」という気持ちがあれば、娘は乗り越えられるんだなと、改めて思いました。
部活の話も、またおいおい書いていきたいと思います。
この記事のまとめ
- グループレッスンに通えるようになるには時間がかかる場合があり、焦らず見守ることが大切です
- 同年代の集団が苦手な場合、年齢層の違う環境を選ぶのも有効な選択肢のひとつです
- 「好き」という気持ちは、苦手を乗り越える大きな原動力になります
- 1人で通う練習を段階的に積み重ねることが、子どもの自立につながります
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