発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)の娘は、小学生の頃、音楽の授業がとても苦手でした。
とくに高学年の時は、音楽室にも行かずに、授業に出られない時期もありました。
そんな娘ですが、中学生になった今は音楽が一番好きな科目になりました。学校では吹奏楽部に入り、家では電子ピアノをこつこつ練習する毎日です。
この記事では、「音楽が嫌いだったはずの娘の変化とそのきっかけ」を書いていきたいと思います。
音楽の授業に出られなかった小学校高学年
小学生の頃、娘は音楽の授業にほとんど出られていない時期がありました。
高学年の時でした。この頃はもう特別支援教室も退室していて、学校の様子がなかなか伝わってこない状況でした。本人もあえて教えてくれなかったし、先生からも連絡がなかったので、普通に学校で過ごしていると思っていました。
ところが、ある学期末に担任の先生から久しぶりに連絡がありました。そして、
「授業に出られていないので、音楽の評価が付けられません。斜線になりますのでご了承ください。」
といった内容を伝えられました。この時、はじめて授業に出られていないことを知りました。
特別支援教室についてはこちらの記事にくわしく書いています。
特別支援教室での連絡ノートの活用についてはこちらの記事にくわしく書いています。
出られなかった理由はいくつかあったみたいですが。
まず一番が専科の先生が苦手だったことでした。そして、音楽室の席には机がないので、落ち着かないことも一因でした。
学校でも、机を置いてみたり、落ち着くようにイヤーマフをつけてみたり、と対応してくれました。でも、嫌なものは嫌。結局、出られないことが続きました。
授業に出てない時は何しているのかが気になり、「授業に出てない時は教室にいるの?」と聞いてみたら
「廊下でフワフワしてる」と話してくれました(笑)フワフワって…
先生はなにも言わなかったようなので、目を瞑ってくれてたのか、諦められてたのか、いろいろ考えてしまいます。
ともあれ、そんな調子だったので、私はてっきり、娘は音楽が嫌いなんだと思っていました。
打楽器をやりたかった
でも、そうではありませんでした。音楽が嫌いなのではなく音楽の授業が嫌いだったことがわかってきました。
音楽自体には興味があったようなので、小学校で合奏をすることになった時は、打楽器をやってみたいと思い、その時はとても頑張ったそうです。
ところが、打楽器に立候補したけれど、多数決で、娘が選ばれることはありませんでした。
私の子供の頃は、多数決は人気投票みたいになってしまう事が多かったように思います。やる前から、だいたい選ばれる子が決まってしまうような感じがして、子ども心に不公平だと思っていました。
この時も、もっとふさわしい子がいたのだと思います。でも、もし今も同じような感じだったら、娘のようにちょっと特徴のある子は選ばれにくいのかな、そんなことが頭をよぎってしまいました。
中学で吹奏楽部へ。打楽器パートに
そんな娘が、中学校で吹奏楽部に入りました。理由は、仮入部に行った時に、入部したら打楽器パートができることがわかったからでした。
今思えば、音楽自体が嫌いだったわけではなかったのですが、当時、私は娘は音楽が嫌いだと思っていたので、聞いた時はとても驚きました。授業に出ていなかったので、楽譜なんてまったく読めないところからのスタートでした。
でも、打楽器の楽譜が読めるようになると、そのうち他の楽器の楽譜まで読めるようになっていきました。
そして、ピアノが弾きたい、管楽器も吹いてみたい、と興味が広がっていきました。
誰にも教わらずに上達した
そのうち娘は、使わずに貯めていたお小遣いで、「電子ピアノを買いたい!」と言い出しました。
忘れかけていましたが、小学校の低学年の時も一度だけピアノに興味を持ったことがあって、体験にも行ったし、とても簡易的なものでしたが電子ピアノをプレゼントしたこともありました。
しばらくはよく弾いていましたが、数ヶ月もするとまったく触らなくなり、もういらないというので手放した経緯がありました。
しかし、今回はやる気の温度が違いました。実際に楽器屋さんに行って試奏をすることからはじまりました。そして、音が納得できるものを自分で選んでいました。
残念ながらお小遣いでは足りませんでしたが、思いの強さがわかったので、足りない分は協力することにしました。
せっかくなので習い事を勧めましたが、娘には「習うのはいいや、ひとりでやる」と断られました(笑)
それから、一人でこつこつ練習していたようです。電子ピアノはヘッドホンをすると音が周りに聞こえないので、私も普段、娘がどのくらい弾けているのか知りませんでしたが、ある時、はじめて聴いたらちゃんと曲が弾けてて、びっくりしました。
指使いもちゃんとできていて、しっかり曲になっていたんです。
楽譜も読めなかった子が、習い事にも通わず、自分一人でここまで弾けるようになっていたなんて。正直、本当に驚きました。
嫌いだったんじゃなくて、合わなかっただけ
振り返ってみると、娘は音楽が嫌いだったわけではなかったんですよね。
ただ、小学校の音楽室という環境が合わなかっただけ。先生との相性や、落ち着かない席。そういう「環境」の問題だったんだと思います。
実は私、子どもの頃にピアノを8年も習っていましたが、好きではなかったので、練習もしなかったし、もちろん上達もしませんでした(笑)大人になった今、まだ弾けるのは猫ふんじゃったくらいです。
娘は電子ピアノを買って1年ほどですが、習いにも行かず、こつこつ弾いていただけで、今の私なんて完全に抜いてしまいました。
8年習っていましたから、当時は嫌いでもそれなりに弾けるようになりました。でも、8年習って数十年経てば、猫ふんじゃった、しか弾けないのが現実です。
『習えばいいってものじゃない』
ピアノに興味を持った小学2年生のとき、一度体験に行ったことがありました。でも、思っていたのと違う、という理由で習うことをやめました。
習い事の体験でつまづいてばかりだった頃の話はこちらの記事にくわしく書いています。
娘の場合は、あれこれ指導されるのではなく、自分の好きなように弾いている方があっていたのだと思います。
環境さえ合えば、そして「好き」という気持ちさえあれば、習い事という形でなくても、子どもは自分でぐんぐん力をつけていく。むしろ内容によっては、習わずに自分のペースで楽しむ方が、ずっと上達することもあるんですね。
習い事については数記事を書いてきましたが、ピアノに関しては、習い事にしなくて良かったと思っています。その子のペースで、その子のやり方で。娘はちゃんと、自分の「好き」を見つけられるし、伸びていくものだと感じました。
習い事の探し方についてはこちらの記事にくわしく書いています。
この記事のまとめ
- 音楽が「嫌い」なのではなく「環境が合わなかっただけ」という視点が、子どもの可能性を広げるきっかけになります
- 先生との相性や教室の環境が合わないと、好きなことでも苦手に感じてしまうことがあります
- 「やりたい」という強い気持ちがあれば、習い事なしでも子どもは自分の力でぐんぐん伸びていきます
- 苦手だった分野も、環境が変わることで一番好きなものになることがあります
- 子どもの「好き」を信じて見守ることが、親にできる大切なサポートのひとつです

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