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鍵っ子=鍵を持たせる、というイメージはありませんか。
娘は発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)です。上の子は小学1年生から鍵っ子だったのですが、娘が鍵を持つことにはちょっとためらいがありました。
この記事では、娘に鍵を「持たせない」という選択をしてから、鍵っ子デビューするまでの話を書きたいと思います。
なくしものが多い娘に、鍵を持たせるのが不安だった
お兄ちゃんは、小学1年生の時から鍵を管理することができていたので、早くから鍵を持たせていました。
でも、娘はなくしものが多く(次々と物をなくなってしまった話はこちら)、なくしていなくても「あるものが見つけられない」ということがよくありました。だから、鍵を持たせることには不安がありました。
鍵を「持たせない」方法を考えた
そこで考えたのが、鍵を持たせない方法でした。学校に持っていって鍵をなくしてしまうのはもちろん困るけれど、娘の場合は、「鍵が見つけられないかもしれない」という心配も私の頭から離れなかったからです。
家に帰ってきたのにランドセルのなかの鍵が見つけられずパニックになる、そんな娘の姿が容易に想像できてしまいました(笑)
そしてやってみたのが、暗証番号で開けるキーボックスに鍵を入れて、家のある場所に固定して置いておく方法でした。娘は、探し物は苦手ですが、数字を覚えることはわりと得意。キーボックスなら探す必要もないし、娘に合っていると考えました。
私が使っているのはこちら。ダイヤル式4桁の金属製で、屋外でも使えるタイプです。
家に入れないとパニックになる可能性もあったので、最初の何日かは、私が家にいる状態で、鍵を開ける練習をしました。
ただ、意外と苦戦したのが、そのキーボックスの置き場所でした。
あまり目立つ場所には置きたくないけれど、娘が取りに行くのに怖くない場所がいい。でも我が家の狭い敷地内にはそもそも置ける候補自体がほとんどない状態だと設置する時になって気づきました。
どうにか場所が決まっても、何日か練習している間に不都合が出てくることもありました。
ある場所においた時には、数日はうまく機能していたのですが、ある日、娘が鍵を取りに行こうとしたら、大嫌いな蜘蛛がキーボックスの近くにいたようで、鍵を取り出すことができず。何日も経ってから娘からNGがでたこともありました。
それ以外にもいろいろな理由で、2転3転。置ける候補もそんなになかったので、ちょっと妥協する形で、ようやく最終的な置き場所を決めることになりました。
学童退所から、鍵っ子デビューまでの働き方
小学3年生になってから、鍵の管理の練習をはじめ、ようやく安全に鍵を扱うことができるようになったのは肌寒くなってきた冬のはじめ頃でした。
入学当初は、娘に特性があることにまだ気づいていなかったので学童に通わせていました。でも、問題行動が増えてしまったこと、本人がつらそうだったことから、早々に退所(学童をやめた理由はこちら)。
その後は、娘が家に帰ってくる時間に私が迎え入れられるように仕事の時間を調整していましたが、それも難しくなり、最終的には退職(退職を決めた時の話はこちら)。
夫婦二馬力で支えてきた家計だったので、私の退職による影響は大きく、我が家の経済状況は一気に苦しくなりました。家計を見直し、なんとかやりくりしていた時期でした。
娘の鍵っ子デビューは、私の収入アップを後押ししてくれるきっかけになりました。
さすがに正社員として働くのは難しかったのですが、私が家にいなくても娘が家に入ることができるようになったので、帰宅時間を焦らないで済むようになり、気持ちがとても楽になりました。
長い時間ひとりで置いておけない気持ちもあったので、勤務時間も収入も少しずつしか伸ばせませんでしたが、それでも確実に生活のゆとりができていきました。
とっても丁寧な「ただいまLINE」
とはいえ、心配ではあるので、娘が先に家に帰った時は「帰りました」とLINEを送ってもらうようにしていました。当時はまだ携帯電話を持たせていなかったので、娘がLINEできるように、自宅用のタブレットを購入。LINEさえできれば良かったので、いちばん安価なもので十分ことが足りました。
使っていたタブレットはレノボです。LINEをするだけなら、これで十分でした。
「決めた約束はかならず守る」「ルーチンになると忘れない」のは娘の良いところです。娘は毎日確実に連絡をくれるようになりました。
ただ、その内容が丁寧過ぎました(笑)
例えばこんな感じ。
「ただいま 3時1分に帰りました 遊ぶ 〇〇ちゃんと遊びます 〇〇ちゃんも来るかもしれない でも来ないかもしれない 〇〇公園に行きます うまい棒2本とハイチュウ4個持っていきます もう行かなくちゃ いそいで来てって言われてるの 行ってきます」
私としては、ちゃんと帰ってきたかを知りたいだけなので…「ただいま」だけで良いのですが。遊びに行くのなら「〇〇ちゃんと〇〇で遊ぶ」だけで良いのですが。とっても丁寧。
帰った時間はいつも分単位。持っていくお菓子の内容まで、きちんと伝えてくれていました。
娘なりに一生懸命伝えようとしている
大人にとっては些細なことだと思ってしまいますが、娘にとっては1人で判断するのが、やっぱり不安だったのだと思います。融通がきかない、と思われるかもしれないけれど、私には、きちんと伝えようと頑張っている娘の姿が目に浮かんで、LINEがくるたび、なんだかニヤついてしまっていました。
問題行動ばかりが目立っていた頃から、娘の良さが友だちにも伝わるようになるまでの話はこちらの記事にくわしく書いています。
中学生になった今も
中学生になった今は、部活をしているので学校から帰ってくる時間は、私より遅くなることのほうが多くなりました。そのため、ただいまLINEはもうありません。
ただ、遊びに行ったときなどに、帰宅時間が予定より遅くなる場合は、連絡をしてもらっています。
この間は
「18時51分に帰ります」
と送られてきて、相変わらずだな、とちょっと笑ってしまいました。19時までには帰る、とかでいいの51分って…(笑)ちなみに、実際に帰ってきたのは18時58分でした。
中学生になって特性の出方がどう変わったかはこちらの記事にくわしく書いています。
この記事のまとめ
- なくしものが多い娘には鍵を持たせず、キーボックスに入れて家に置いておく方法にした
- 虫が多い場所は断念するなど、置き場所は2、3回変えてようやく決まった
- 私が家にいる状態で鍵を開ける練習をしてから、鍵っ子デビューした
- 学童退所・退職を経ていたので、少しだけ働く時間を伸ばすことができた
- 帰宅の連絡は「ただいま」だけでいいのに、分単位の時刻や持ち物まで丁寧に報告してくれる
- 融通がきかないように見えても、娘なりに一生懸命伝えようとしている姿だと感じている
- 中学生になった今も、「18時51分に帰ります」と分単位のLINEが届く


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