娘は発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)です。
小学2年生の時に、はじめて漢字検定を受けました。
娘は、繰り返し漢字を書く作業が大嫌いでした。しかも、きれいに書けないと納得できない性格だったので、漢字ドリルにはずっと苦戦していました。
当時のドリルとの格闘についてはこちらの記事にくわしく書いています。
さらに、「はじめてのこと」「慣れない場所」もとても苦手だったので、落ち着かない環境だと不安定になってしまい、特性も出やすい傾向がありました。
だから、普段はなるべく安心して過ごせる環境を作ることを大切にしていました。
一方で、少しずつ世界を広げてほしい。新しいことにも挑戦してほしい。できた経験を重ねることで、自信をつけてほしい。そんな思いがあったので娘の様子を見ながら、「今なら挑戦できるかもしれない」と思えるタイミングも探していました。
そんなあるとき、娘が「漢字検定、やってみたい」と言いました。
漢字ドリルにあれだけ苦戦していた娘が、漢字検定をやってみたいと言う、私も「漢字検定かぁ」と、ちょっと意外でした。
検定を受けるだけ、と言ってしまえばそれまでなのですが、娘にとっては、検定を受けることそのものが大きなチャレンジだったと思います。途中で不安が強くなってしまわないか、投げ出してしまわないか、私も心配でした。
でも、娘自身がやってみたいと思えたのなら、今が挑戦する時だろう。
そう思って、漢字検定を受けてみることにしました。
検定から帰ってきて分かったこと
検定から帰ってきた娘は、「いろいろ困ったことがありました…」と本当に困り顔で話し始めました。
話を聞くと、裏面に問題があることに気づかず、全部終わらなかったとのこと。最後の最後に気づいたそうですが、時すでに遅し。口には出していませんでしたが、「落ちた…」そう思ったようでした。はじめての検定は力を出しきれず、本人的には悔いが残る結果になりました。
落ち着いて報告はできたのですが、その後は、いつもよりイライラ、グズグズしていました。気持ちをどうしたらいいのかわからないようでしたが、物を投げたり、大声を出したり、しなかったことに成長を感じたのを覚えています。
「よくがんばったね」と伝えました。
私にとっては、合格できたかどうかよりも、娘が「受けてみたい」と思って、実際に検定を受けに行けたことのほうがずっと大きなことでした。
検定の会場は、娘が普段通っている小学校。検定を受けるという、娘にとってははじめての経験でしたが、場所そのものは慣れた環境でした。
娘にとっては、頑張らなければならないことではあっても、知っている場所だったので、挑戦することができたのだと思います。
検定では全問回答することができず、「もう受けたくない」という気持ちになってもおかしくなかったのですが、娘は「次頑張ってみる!」と気持ちを切り替えることができたことにとても驚きました。
検定を受けに行くと決めたこと。検定前には少し漢字の復習ができたこと。日曜日なのに学校に向かったこと。裏に問題があると気づいても、パニックにならなかったこと。無事に検定を受けて帰ってきたこと。
私にしたら、もうこれだけで十分過ぎる結果でした。
結果
検定当日は、少し落ち込んだ様子で帰ってきた娘でしたが——結果は合格でした。最後の書き取り問題以外は、ほぼ書けていたようです。
あの漢字ドリルが大嫌いだった娘が、検定という慣れない場所で時間内に仕上げて(裏面は書けなかったものの)、合格までできていました。
後日談
次の年もその次の年も娘は漢字検定を受けて、合格することができました。学校ではドリルを仕上げることがノルマになっていますが、ドリルができなくても漢字を習得できる。手段はいくらでもあると感じています。
漢字検定をきっかけに、娘は検定などの、テスト形式のほうが、目標を持って勉強に取り組むことができることがわかりました。
もちろん、娘が平常心を保てる環境かどうかは考えますが、英会話の習い事で受けた英検ジュニアもシルバーまで合格ラインに行くことができました。
今は中学生になり、ジュニアではない英検をチャレンジする年齢になりました。
学校の定期テストでは、今でも裏面や、もう一枚あることに気づかなかった、ということがあって(笑)、全部の問題に目を通せないことがよくあるようです(笑)
問題文の理解に時間がかかるので、他の子が余裕で時間内で終わるテストも、時間が足りなくて終わらない…なんてこともしばしば。自分にイライラしてしまいそうですが、意外とそこは気持ちの整理ができるようで、また次のテストに臨むことができています。
良い点でも悪い点でも、テストは結果が数字でハッキリ見えるので、娘にとってはゲーム感覚で面白いのかもしれません。
小さい頃は、宿題はやらないし、文字を書けば鏡文字だし、娘は漢字を覚えられない子なのかも…、と思っていました。とはいえ、もし覚えられなくても、今はパソコンがあるから、読むことさえできればどうにでもなるだろう、と楽観的に受け止めてもいたのですが。
タイミングさえ合えば、興味さえ持てれば、頑張れるものですね。
中学生になって特性の出方がどう変わったかは、こちらの記事にくわしく書いています。
この記事のまとめ
- 漢字ドリルが苦手だった娘が、小学2年生ではじめて漢字検定に挑戦した
- 検定当日は裏面の問題に気づけず、力を出しきれなかった
- それでも「次も受けてみる!」と前向きな言葉が返ってきた
- 結果は合格。次の年も受けて、合格することができた
- ドリルのような繰り返し作業は苦手でも、目標が見える検定やテストなら前向きに取り組めることがわかった
- 中学生になった今も同じ傾向は残っているが、乗り越えている

コメント