音がざわざわした場所を、なんだか嫌がる。そんな様子はありませんか?
うちの娘の場合、「感覚過敏です」と言えるほどはっきりしたものではありませんでした。それでも、ざわざわした環境では過ごしにくさを感じていたようで、音に関する困りごとは小学校に入学した頃から見られるようになりました。
娘は発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)で、小学校に入学してまもなく指摘を受けました。学校でも特性が見られましたが、当時利用していた学童保育では、学校以上にたくさんの問題行動が現れるようになりました。
娘に話を聞くと、学童保育に苦手意識があったことがわかりました。理由はいくつかあったと思いますが、1番大きな理由が「うるさいこと」だったと、本人が話してくれたことがあります。
学校の教室でも、周りの友だちの声や物音があると、先生の話が聞きにくい様子がありました。不注意もあるので聞き漏らしも多く、困ることが増えていました。感覚過敏(頭皮の過敏)についての記事にも書きましたが、聞くべき音だけに注力するのが苦手だったのだと思います。だから、学校の席は1番前が定位置。教卓の隣に座っていた時期もありました。
「ドア閉めてもいい?」の一言で気づいたこと
小学3年生の頃、特別支援教室の担当の先生から、イヤーマフの提案がありました。
それまでも少し気になってはいたのですが、娘の場合は、聴覚過敏というほどではなかったので、とくにこれといった対応はしてきませんでした。学童はすぐに退所したし、学校の教室も本人が環境に慣れていくことで、少しずつ落ち着いて過ごせるようになってもいたからです。
きっかけは、個別の時間に娘が自分から「ドア閉めてもいい?」と特別支援教室の先生に伝えてきたことだったそうです。理由を尋ねると、廊下の音が気になる、とこたえたとのことでした。
娘なりに自分で環境を調整しようとする意識が出てきていたことに、私はこの時気づかされました。余計な音がない方が集中しやすい。娘自身もそのことを実感し始めたのかもしれません。そんなタイミングで、先生が娘にイヤーマフの話をしてくれました。
イヤーマフとの出会い
娘は興味を持ったようで、特別支援教室にあるイヤーマフを時々借りて使わせてもらうことになりました。家にはイヤーマフがなかったので、ちょうど寒い時期だったこともあり、冬用のもふもふの耳当てで代用。
使いたくなるタイミングには波があって、まったく付けなくなる時期もありましたが、毎日ずっと使っていることもありました。娘の場合は、耳が塞がっている感覚が落ち着くようだったので、正直、家ではもふもふの耳当てでも十分な感じもありました。
だから、耳当てを学校に持っていって授業中につけることができれば、それで良かったくらいではあったのですが、もちろんそういうわけにもいきません(笑)
ただ、娘は購入をしぶっている様子もあったので、確認してみたら、学校で借りているイヤーマフの色が好きじゃないことを教えてくれました。「イヤーマフ=この色」、と思い込んでいたようです。
色んな種類や色があることを伝えると、一気に乗り気になり、一緒にお気に入りを探すことになりました。
実際にネットで探してみると、想像していた以上にたくさんの種類が見つかりました。値段もさまざまで、比較的安価なものもありました。娘の場合、音を遮る機能面よりも「つけている安心感」の意味合いが強かったので、機能よりも色やデザインだけで選ぶことに。本人が気に入ったものを選べたおかげか、それからずっと使い続けています。
「つけたら静かだった」、それだけで良かったこと
使うことで落ち着ける、授業が聞きやすくなる、というような効果を期待していたのですが、娘から聞けたのは「つけたら静かだった」ということだけでした(笑)
音の問題がどれくらいのものなのか、正直、私にもはっきりとはわかりませんが、それでも、イヤーマフはずっと学校に置いておくようになりました。
効果のほどを測ることはできなくても、娘にとって「安心できるものがある」ということ自体が、大事だったのだと思います。環境を整えた話と同じで、娘に合うものを見つけていくことの積み重ねなのだと思います。
高学年になってから
高学年になってからは使う頻度は減りましたが、学校には置いたままにしていました。家では基本的に使わないので、学校でどんなタイミングで使っているのかは、正直よくわかりませんでした。それでも、中学生になった今も、袋に入れて時々学校に持っていっている様子があるので、娘なりに環境を調整しているのだと感じています。
今思うと、娘の場合は、もっと早くに検討しても良かったのかもしれません。購入を検討するタイミングは、その子によって違うと思います。それでも、少しでも聴覚に不安があるなら、ひとつ持っておくと安心につながるかもしれない。そんな風に思っています。
この記事のまとめ
- 娘は入学した頃から、ざわざわした環境が苦手そうだった。学童が苦手だった一番の理由も「うるさいから」だった
- 周りの音があると先生の声だけに注力するのが苦手で、席は教卓の隣だったこともあった
- 「ドア閉めてもいい?」の一言で、娘が自分で環境調整しようとしていることに気づいた
- イヤーマフを試し、効果のほどは分からないが「安心できるもの」として今も使っている


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