発達障害グレーゾーンの子どもが療育病院を初めて受診する時、どんな流れで何を聞かれるのか、不安に感じていませんか。この記事では、実際の流れだけでなく、受診して感じたメリットと注意点も正直にお伝えします。
療育病院を受診するまでの期間
娘は小学校入学後まもなく、発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)の傾向を指摘されました。すぐに2か所の療育センターに問い合わせましたが、1か所は1年待ち、もう1か所は1年半待ちと言われました。結果的には、4か月の待機期間を経て、予約が取れたのですが、親も子も困り果てている時のこの4か月は、本当に長く感じました。
指摘を受けた時の詳しい話はこちらの記事に書いています。
初診日の子どもの様子
6月に指摘を受け、初診は10月末でした。その頃の娘は、激しさのピーク時からは少し落ち着いてきていました。夏休み明けは、登校を渋りながらも休まず学校に行けていましたし、家での暴力行為も落ち着き、笑顔が見られるようになっていました。
学校では、まだ、落ち着きがない、大声・奇声、お友だちとうまく関われない、うまく言葉で伝えることができない、などありましたが、担任の先生はじめ、他の先生方のサポートもあり、なんとかお友だちと大きなトラブルなく過ごせるようになっていました。
初診で聞かれたこと
診察は私と娘、親子で受けました。診察室に入ると、まず私と医師が話をしました。担任の先生に書いてもらった学校での観察記録を渡し、それをもとに、娘の特性や困りごとを整理していきました。
そのなかで確認されたことがこの3点でした。
・診断名をつけるか
・服薬の意向
・OT(作業療法)を希望するか
診断名・服薬・OTの判断について
娘は、診断名はつけてもらいませんでした。診断名をつけてもらうことのメリットは支援が受けやすくなることかと思います。けれど、診断名がなくても利用したい支援(特別支援教室)は利用できていましたし、今はまだ必要がないと感じたからです。今後、成長していくなかで、より多くの支援が必要になるかもしれないので、その時が来たらまた考えよう、と判断しました。
服薬も希望しませんでした。行動も思考も多動で、それによって本人がつらそうであれば、考えたと思うのですが。娘は少しずつですが、周りの環境を整えることだけで、特性が落ち着きはじめていたからです。
娘は、OT(作業療法)のみを希望しました。
子どもの前で特性の話をされた体験
私が話している間、娘は私のすぐ後ろのキッズスペースで遊ぶように言われました。でも正直、その距離では話が丸聞こえでした。できていないこと、苦手なこと、困っていること、そんな話ばかりになる初診。私は、なるべく娘に聞かれないように小さな声で話をしていたのですが、担当の医師は、学校の記録(担任の先生が作成したもの)を見ながら、娘に聞こえる声で話し始めました。
「学校での様子がよくわかりますね」
「姿勢も悪いですね」
「落ち着きもない」
「発達障害のお子さんは…」
とても驚きました。娘は何も言わずに遊んでいましたが、診察が終わると表情が明らかに変わっていました。発達の凸凹はありますが、娘は理解力は高いそうです。すべてはわからなかったかもしれませんが、自分についてよくない話をしていることは間違いなく伝わっていました。
診察後には、妙なテンションになり、大声を出してアピール。「ママ大嫌い」と言いながら、噛みついたり、叩いたり、と暴力行為がまた始まってしまいました。少しずつ落ち着いてきていた娘でしたが、診察を受けることで傷つけてしまった、と思いました。正直、継続して受診していいのかわからなくなりました。
OTの方が相談しやすかった理由
この経験を踏まえて、OTの初日は娘に聞こえない形で話ができるよう配慮をお願いしました。おかげでOTはとても良いスタートを切ることができました。
何度か通院するなかで、OTの先生の方が相談しやすいと感じるようになり、普段の困りごとや問題行動の原因、対応策をOTの先生と一緒に考えるようになりました。特別支援教室の連絡ノートで先生方と共有することで、OT以外の時間も学校と家庭で統一した支援ができ、本当に利用してよかったと思っています。連絡ノートについてはこちらで詳しく書いています。
OTで学びをもとに小学校生活で実践してもらった配慮についてはこちら
OTには受けられる期間の制限がある
就学後は、OTを受けられる期間に制限があることを受診してから知りました。就学前に気づいてあげることができたら、もっとたくさんの療育を受けさせてあげられたのに…と思います。OTでは、問題行動の原因や対応策、そして関わるうえでの考え方など、多くのことを教えてもらいました。
娘は低学年の短い間しか受けることができず、その後は診察のみになりました。担当医との相性が良くなかったこともあり、小学5年生の時に通うことをやめてしまいました。支援を継続していくことは大切だと思いますが、思春期から大人へと、医療機関を変えなければならないのも現実なようです。今は、大人まで通いつづけることができる場所を探しています。また、決まったら記事に書いていきたいと思います。
初診を受けて感じたこと・後悔と学び
娘の初診時の出来事がふつうなのかわかりません。担当の医師にもよると思います。けれど、はじめてのことで準備のしようがなかったとはいえ、もっと娘のために良い導入ができたのではないか、と思ってしまいます。初診は、とくに子どもの苦手や困りごとが話される場になります。子どもの心への配慮は一番大切だと思います。受診を検討している方の参考になれば嬉しいです。


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