新学期が近づくにつれて特性が激しくなりはじめた発達障害グレーゾーンの娘を落ち着かせたたったひとつの方法

発達凸凹娘・小学校時代

新学期が近づくにつれて特性が強くなっていった娘に、私がたった一つだけ徹底したことがあります。それは「否定しないこと」でした。


娘が小学校低学年の時の話です。娘は小学校入学後まもなくして発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)だとわかりました。攻撃的な特性が頻発してしまったため、学童をやむなく退所。なんとか夏休みを迎えましたが、その頃には家のなかでも暴力が止まらない状況でした。

娘に叩かれ続けた日のことはこちら

夏休みは娘も安心して過ごせたようで、少しですが特性がいったん落ち着く方向に見えました。

しかし、夏休みが後半に差し掛かり、始業式まで2週間を切ったあたりから、また特性が目立つようになりました。落ち着きなく暴れたり、大声や奇声を上げたり。私のことを叩いたり蹴ったり。こちらの声かけには「いやだ」の一言。夜もうまく眠れない様子でした。

この時、娘は学校でうまく過ごせなかった悪い記憶が頭の中にいっぱいになっていたのだと思います。

感情のコントロールが苦手で、不安や困りごとを言葉にして伝えることも難しい頃でした。そして、言葉にできない思いが問題行動として現れていたのだと、後からわかりました。娘自身もその行動が悪いことだとわかっていたけど止めることができず、注意されることが繰り返されていたのだと思います。

また学校が始まったら、、、と思ったら、娘が落ち着かなくなるのは当然。

私も娘の苛立っている様子を見ていると、学校が始まることに不安が強くなっていきました。

そして、このまま学校に送り出すことはできない、とも思いました。


わかっているのにやっちゃうの

娘が話してくれた言葉です。

ダメだとわかってても止められないのが特性。だとしたら、注意して正そうとしても無理だと思いました。娘はダメなことはダメだとわかっている、ただそれがとめられないだけ。では、なぜ、そういう行動をしてしまうのか。

私なりに出した答えは「強い不安を感じているから」でした。

だから、少しでも不安を減らしてあげること。そして、不安になるような状況に出くわした時にだれかに助けを求めることができるようになること。を考えていこうと思いました。

そして、考えついたことが「否定をしないこと」でした。

始業式までの約2週間。叩かれようが、暴言をはかれようが、私の言うことに反抗的な態度や言葉がかえってこようが、徹底的に否定しないようにしました。

学校では特性があることで配慮してもらうことはできても、全部を自分のペースで過ごすことはできません。学校はお友だちと関わり、社会性を育む場所。これは家ではどうやっても学ばせてあげることができません。

学校でしか学べないことがある、でもそこでは多かれ少なかれ絶対注意されることになる。

学校でも家でも注意されていたら息が詰まってしまう、

だったら、家は完全なる安全地帯にしよう、と思いました。

家でエネルギーを蓄えたら、外で頑張るんじゃないかな、と。


どうなるかわからない賭けのような感じでしたが、「否定しない」ことを徹底した結果、娘は少しずつ落ち着いていきました。驚くことに、始業式の日には家での暴力がほとんどなくなっていました。

よく、「褒めると良い」と言われますが、声をかければ「いやだ」「大嫌い」と言われ、イライラした表情で叩いてくる姿しか見てないのに、褒めるところなんて見つけようがありませんでした。だから、まずは否定しないことにしました。

「痛い」とか「やめて」とか反射的に出てきてしまう言葉もグッと飲み込んで声にしないようにしました。

そして代わりにだいじょうぶだよ」「気持ちがつらくなっちゃったんだね」と声に出して伝えるようにしました。

好ましくない行動ばかりでしたが、それはすべて無視をしました。(否定したり、注意したりする言葉しか出てこないのでいっさい見ないことにしました)

生活するうえでの行動はやってくれていたので(やって当たり前のことなんですが、たとえば、ご飯を食べたり、オフロに入ったり)そういう時には「ご飯食べにきてくれたね」「お風呂入ったね」とただ行動を伝えるようにしました。

自分が疲れてて、子どもの行動にどうしてもイライラしてしまうときは、何も言うのをやめてハグをしてあげました。スキンシップは気持ちを安定させる効果があるようなので、スキンシップが嫌いでないお子さんであれば、こちらもおすすめだと思いました。


2学期の始業式は登校しぶりはありませんでした。娘は無事に登校していき、私も少しの心配をしながらですが送り出すことができました。

家の居心地がよくなりすぎると学校に行くのが嫌になってしまいそうな気がしますが、(私もそう思ってました)家が安心できるからこそ、外で頑張る力を持つことができるのだと思いました。

環境の影響を受けやすい娘です。家では普通にできることが学校ではできなくなる、ということもたくさん経験しました。でも、家でできるということはやるだけの力は持っているということ。学校が安心できる場所になると、本来持っている力を出せるようになっていきました。まずは家。家があってこその外の世界、なんだと思います。

ゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィーク、冬休み、春休み。長期休暇明けの登校に不安を感じやすいお子さんは多いと思います。どうか安心して登校できますように。そしてお母さんたちが安心して送り出すことができますように。


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