発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)の娘は、興味のあるなしがとてもハッキリしています。好きな教科や単元には没頭する一方、興味のないものには最後まで手をつけようとしない。特に勉強では、この傾向がはっきり表れていました。
小学校低学年の頃に通っていたOT(作業療法)では、「板書が苦手」という指摘を受けました。正直なところ、当時の私には、それが本当の苦手さなのか、それとも単に「やりたくない」だけなのか、判断がつきませんでした。
ところが学年が上がるにつれて、黒板に書かれる量はどんどん増えていきます。低学年の頃はなんとかなっていたものが、気づけば娘だけが写し終わらないまま、次の内容に進んでしまう。そんな場面が目立つようになっていきました。
板書への苦手意識が和らぐことで勉強に気持ちが向くのなら、できることはしてあげたい。そう考えて、学校に配慮をお願いしたこともありました。(配布されているパソコンで黒板を撮影させてもらう、プリントでもらう、など)
しかし、こうした配慮は、娘にはうまくハマりませんでした。
今回は、そんな娘が、板書ができるようになっていったキッカケや経緯を書いていきたいと思います。
板書をノートに写さないでいい配慮
娘は、低学年の頃に通っていたOT(作業療法)で、板書が苦手であろうことを指摘されていました。本人も少しずつ自覚するようになったのか、板書自体をあきらめて書かない場面が見られるようになっていきました。
そこで、「板書を写真に撮ることを許可してほしい」「板書した内容をプリントでもらうことはできないか」というお願いを、担任の先生にしてみました。
今考えると、プリントベースで授業をしている先生ならともかく、娘のためだけに授業とは別にプリントを作るなんて、とても無理な話ですよね。我儘を言ってしまったな、と思います。それでも、写真を撮ることに関しては、許可してくださる先生がほとんどでした。
でも、興味がないものは、プリントでもらおうが写真を撮らせてもらおうが、結局見ないんですよね(笑)。興味はあるけれど板書だけが時間内に間に合わない、というタイプの子にはこの対策が合うのかもしれません。しかし、娘は違いました。
私は「板書の苦手さをクリアする」ことにばかり目が行っていて、「板書を写さない」という前提での対策ばかり考えてしまっていました。結果、根本的な解決には結びつけることができませんでした。
3学期になって、生活が変わってきた
小学3年生になってから、娘にはさまざまな変化がありました。1学期に強くなった困りごと、夏休みの面談、2学期の母子登校や登校しぶり——そうした時期を経て、3学期になる頃には、娘は少しずつ自分のリズムを掴めるようになっていました。
お兄ちゃんが朝練で先に家を出る日でも、娘は一人で登校できるようになっていったのです。生活リズムが整うにつれて、宿題にも自分から取り組めるようになってきました。宿題の様子を見ていると、授業の内容をちゃんと聞いて理解できていることが伝わってくる場面が増えていきました。
そしてこの頃から、板書についても、娘なりに頑張ろうとする様子が見られるようにもなっていきました。
「ママ、ノート見たい?」
本人にも「できるようになってきた」という感覚があったのでしょう。小学校に入学してからはじめて、「ママ、ノート見たい?」と、娘が自分から授業のノートを見せてくれたことがありました。
とくに自信があったのは算数のノートで、「算数が一番キレイに書けるんだ♡」と話してくれました(笑)。算数のテストで55点を取って落ち込んでいた時期もあったのに、この時は自信満々にノートを見せてくれた。その変化に、成長を感じずにはいられませんでした。
家では漢字ドリルがブームになり、宿題とは関係なく自分から取り組むように。絵をたくさん描くようになったのも、ちょうどこの時期です。漢字ドリルに取り組めるようになると、その流れで計算ドリルにも手が伸びるようになっていきました。
ドリルがあんなに大っ嫌いだったのに…
教科書を全部学校へ持っていった日にわかったこと
ちょうどそのころ、教科書やプリントの管理のために家に置いていた教科書を、まとめて学校に持っていく日がありました。本人に聞くと、「国語と算数以外が学校になかったんだよねぇ」と、いつものように他人事のように話していました(笑)。教科書がない間どうやって授業を受けていたのか、まったく気づいていなかった私は、担任の先生に謝りました。
その時に教えてもらったのですが、それまでは理科や社会の板書は書いていなかったそうです。でも最近は、どの教科も一生懸命ノートを取り、先生にも見せるようになっているとのことでした。
教科書がなくても平気な顔で授業を受けていたのだと思うと、笑ってしまいます。それと同時に、学習へのやる気が上がった途端、自分から教科書を用意して持っていくようになったところも、なんとも娘らしいなと思います。
本当に、娘は自分の気持ちに素直に生きている子です。やるべきことでも、やりたくなければ絶対にやりません。困った部分ではあるのですが、興味を持ったり、やる気が向いたりした途端に、急に力を発揮しだすのだから、本当にわかりやすい。(音楽の授業でも同じことがありました。)
この記事のまとめ
- 板書は実際に苦手で、OTでも指摘されていた。学年が上がって板書の量が増えるにつれ、追いつけない場面が増えていった
- 写真やプリントでの配慮をお願いしたが、娘にはうまく活かせなかった
- 3学期になり生活リズムが整うと、娘は自分からノートを見せてくれるようになり、板書にも自分なりに取り組むようになった
- 教科書事件で、理科・社会も板書するようになっていたことが発覚
- 苦手さがなくなったわけではないけれど、娘のペースで「できる」が増えていっている


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