リビングと子ども部屋を見直した話|発達障害グレーゾーン娘のための環境整備

3・4年生(中学年)

発達障害グレーゾーンの娘の特性が増えていった小学3年生の頃、わが家では、内服を検討する前に家でできることを探していました。ハーブティーと入眠サポートの記事で書いた体へのサポートと並行して取り組んだのが、今回お話しする「環境整備」でした。

ただ、最初からうまくはいきませんでした。この記事では、先にやってみて空振りだった話から、リビングの見直しでようやく手応えを感じるまでの流れを書きたいと思います。

3年生になって特性が増えていった経緯は、こちらの記事に書いています。

小2の夏、私の部屋を娘に譲りました

さかのぼること1年前、娘が小学2年生だった夏に、私が使っていた部屋を娘にあげました。

わが家で個人部屋が持てるのは3人まで。それまでは夫、私、息子で分けていたので、誰かが譲らなければなリませんでした。しかし、息子はともかく夫も譲る気はない様子…。夫の部屋は趣味の物が多すぎて、そして散らかりすぎていて、とても人に譲れる状態ではなかったこともあり、私の部屋を譲ることになりました。


なぜ、この時だったかー

娘は息子に比べて、とにかく物をよくなくす子でした。自分の部屋を持ち、自分のものをどこにしまうかを考え、必要な時に自分で出せるようになる——そんな「物を管理する力」が育つきっかけになればと思っての決断でした。部屋ができてから、今まで人任せだった洋服選びを自分でやるようになるという嬉しい変化もありました。

でも、リビングには物が溢れていきました

ところが、です。

娘は怖がりなので、自分の部屋にほとんどいかず、ずっとリビングで過ごしていました。部屋は最初に物の仕分けした状態まま。必要なものは取りに行くのですが、結局、使ったものを部屋に戻さないので、リビングには娘のものが溢れていきました。

部屋を用意しただけでは、物の管理はできるようにならない。当たり前のようですが、当時の私はこのリビングの状態にずっと悩んでいました。

物の管理の試行錯誤は、教科書もプリントもぐちゃぐちゃだった話にもくわしく書いています。

特性がひどくなったのをきっかけに、リビングを見直しました

そんな時に、娘の特性がふたたび目立つようになりました。それならいっそ、娘が一日の大半を過ごすリビングそのものを見直してみよう。そう思い立ったのが、環境整備のはじまりでした。

一番大きな決断は、テーブルをなくしたことです。

テーブルをなくした結果、リビングにはソファとテレビだけのシンプルな空間になりました。

人は、平らな場所があると物を置きます。テーブルがあればテーブルに、ソファがあればソファに。わが家のリビングも、まさにそうなっていました。テーブルをなくした結果、物を置ける場所はソファだけになりました。正直に言うと、ソファの上にはいつも何かしら物が乗っています…。それでも、リビング全体に物が広がることは、それまでよりずっと少なくなりました。

完璧にはなりませんでした。でも、片付けるまではいかなくても、ものを広げないと言う意識だけは少しできるようになったようでした。

テーブルの跡地は、運動スペースになりました

テーブルがあった場所には運動マットを敷いて、体を動かせる運動スペースを作りました。

ここで面白かったのは、「運動する場所」という認識ができると、そこには物を置かなくなることでした。運動もしたいから、床を空けておく。落ち着かなくなったときに体を動かせる場所がリビングの中にあることは、多動気味だった娘にとって良い受け皿にもなりました。

折りたたみテーブルは、狭いリビングの強い味方でした

テーブルがないと食事に困るのでは?と思われそうですが、わが家は折りたたみテーブルを導入しました。食事のときだけ出して、終わったら畳んでしまう。狭いリビングを広く使うために、本当に良いアイテムでした。

写真が残っていないのが残念ですが、選ぶなら家族で食事ができるサイズのもので十分だと思います。

娘がスムーズな空間は、家族みんなにとってもスムーズ

リビングを整えてみて、思いがけない気づきがありました。それは、娘のために整えたはずの空間が、家族みんなにとっても過ごしやすくなったことでした。

物が広がりにくいと、なくし物が減ります。散らかりにくいから、片付けの声かけも減ります。娘がスムーズに過ごせる空間は、家族みんなにとってもスムーズな空間だった——これは大きな発見でした。

環境整備は特性そのものを変えるものではありません。わが家では療育センターに相談を続けながら、「家でできること」のひとつとして取り組みました。面談で薬について聞かれたときの話から続く、わが家なりの試行錯誤のひとつです。それでも、環境を整えることは今日からでも始められて、副作用もありません。そして娘のためにした工夫は、たいてい家族みんなを楽にしてくれました。

この記事のまとめ

  • 小2の夏に部屋を譲ったが、娘はリビングにいるので物の仕分けスペースにしかならなかった
  • 物が部屋に戻らず、リビングに溢れていることに悩んでいた
  • 特性がひどくなったのをきっかけに、リビングそのものを見直した
  • テーブルをなくしたら、ソファに物は残るものの、リビング全体に物が広がらなくなった
  • テーブルの跡地は運動スペースに。「運動する場所」の認識があると物を置かない
  • 折りたたみテーブルは狭いリビングを広く使える良アイテム。家族で食事できるサイズで十分

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