「ちゃんと聞いてるのに伝わらない」発達障害グレーゾーンの娘との会話のズレ

発達凸凹娘・中学校時代

発達障害グレーゾーンの娘(ADHD+ASD)と話していると、よく話が噛み合わなくなります。ちゃんと聞こえていて、返事もしてくれるのですが、言ったはずのことが伝わっていない…なんてこともしばしば…指示したことができていないことも多く、

「こういう意味で言ったんだけど…」と説明すると

「あ、そういうことか!!」

とようやく理解してくれたりします。本人は聞いてはいるし、悪気もない。でも、なんだか伝わらない。まだ、家でのできごとなら、笑い話にもできるのですが、学校はもちろん社会に出たら本当に苦労するだろうな、と心配になってしまいます。

今日は、先日実際にあった娘との「会話のズレ」について書いていきたいと思います。

お友だちトラブルが起きやすい理由についてはこちらの記事にくわしく書いています。

洗濯物入れといて

小学校に入学してまもなく、発達障害グレーゾーンだとわかった娘は、今はもう中学生になりました。

発達障害グレーゾーンだとわかった頃の話はこちらの記事にくわしく書いています。

お母さんが忙しいなら手伝うよ、と声をかけてくれる優しい子に育ってくれたのですが、会話の本質を掴むのが苦手なので、こちらの意図と違うことをしてしまうことがよくあります。


先日の話です。

私が1階で用事をしていたので、2階の自分の部屋にいた娘に大きい声でこう言いました。

「〇〇(娘の名)!洗濯物を入れといて!」

ベランダに洗濯物を干していたのですが、そろそろ取り込まないと行けない時間。ちょっと手が離せなかったので娘にお願いしたのです。

すると娘からは元気に「わかった!!」と返事が来ました。お願いしたことはめんどくさがらずにやってくれるのは娘の良いところです。

ところが、数分後、娘が階段を降りてきた音がしましたが、手には何も持っておらず、手ぶらのまま、脱衣所に駆け込んでいました。

我が家では、洗濯物を取り込んだら1階へ持ってきて、そこで畳んでいるので、何も持たずに脱衣所に駆け込むのはあきらかにおかしな行動…。

どうしたのかと思い、脱衣所に行くと、風呂上がりの高校生のお兄ちゃんが髪を乾かしている横で、中学生の娘が服を脱ぎはじめていました。

お兄ちゃんもびっくりです。「え?なにやってんの?!」と驚いた声が響いていても、娘は気にせずただただいそいでTシャツを脱いでいました。

私の頼み事は息子にも聞こえていたようで、「母さんの言ったこと聞こえてないの?」と言われていましたが、「聞こえてたよー、6回も返事したよ」と靴下を脱ぎながら答えていました。

私も息子と同じ質問をしてみましたが、「洗濯物入れといてって言われたから」ときっぱり。

お兄ちゃんからも私からも聞かれたのに、「もしかして違うことしちゃってるのかも…」と微塵も感じていないのが娘らしい。普通だったら疑うと思うのですが…。娘と話していると、普通がなんなのかがわからなくなってしまう時があります。


話を聞くと、娘は、洗濯したい物があるなら洗濯機に入れといてね、と言う意味に受け取っていたことがわかりました。

たしかに、洗濯機を回したい時に一度で済ませたいから「洗濯物集め」をすることがあります。でも今はそういう意味ではない(笑)

「洗濯物入れといて」では言葉が足りていなかった、と反省…。息子に伝わっても、娘に伝わらない、は我が家ではよく起こります。

「ベランダに干してある洗濯物を取り込んでおいて」

これが正解のお願い文でした。

セルフでとってね

夕飯の時でした。肉料理を2つ作ったので、1品はリビングのテーブルに、もう1品は置ききれなかったので台所のカウンターに大皿に盛り付けて置いておきました。そして、それぞれが食べたい分を取ってほしいという意味で

「これはセルフでとってね」

と声をかけ、食事を始めました。しかし、娘はテーブルの上のおかずばかりを食べていて、いっこうに取りに行く気配がありませんでした。のんびり食べる子なので、しばらくは様子を見ていたのですが、あまりにも行かないので「あっちのは食べないの?」と聞いたら「え?そっちにもあったの?」と驚いたように、そして嬉しそうに返事をしてくれました。

「セルフでとってね、って言ったんだけど…」と言うと、

「これのことかと思ったよ」とテーブルのおかずを指さしていました。聞こえてはいたようでした。


目の前に座っているお兄ちゃんはちゃんと取りに行っているので見てればわかると思うし、そもそも「セルフで…」と声かけた時に私の方に意識が向けられてたら、たぶんわかったと思うのですが。

娘は、「周りが見えてない」ことも日常茶飯事です。

「普通わかるだろう」も通じません。

また、言葉が足りませんでした。「カウンターにももう1品あるから、食べたいだけ自分で取ってね」こう伝えられたら、きっと娘にもわかったと思います。

伝わるようにいつも話せればよいのですが、意識しないとなかなかできないものですよね。

悪気はない

「6回も返事したよ!」

娘にはちゃんと聞こえていたし、頼まれたこともわかっていましたが、行動が伴いませんでした。みんなに「なにしてるの?」と聞かれたら、「あれ、私今なんか間違ってる?」と気づきそうなものなのに、まったく気づきません。それが娘です。

相手が「伝えたいこと」を感覚で察知するのが苦手なのだと思います。どういう意図で言っているか、ではなくて、直接言われた言葉そのものを受け取ってしまうのでしょうね。

言葉の意味を汲み取れずに学校で困ってしまった時の話はこちらの記事にくわしく書いています。

日本人って言葉にせずに、察する文化があると思うので、娘にとっては本当に難儀な国に生まれたと思います。言葉の意味を汲み取ることが苦手だと、勉強も人間関係もきっと大変に思うことが多いでしょうね。負けずに頑張ってほしいです。

そして、そんな娘が1番苦手な科目は国語ですが、納得するばかりです…(笑)

発達障害グレーゾーンが誤解される理由についてはこちらの記事にくわしく書いています。

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