運動会の団体競技に参加できないかもしれない、と心配されていませんか。いつもと違う、学校行事前は不安を強く感じてしまうお子さんも多いのではないでしょうか。
娘は小学校に入学してまもない頃に発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)だとわかりました。普段の学校生活でもいろいろと苦手なことがあって、学校でも配慮してもらっていましたが、行事の時は、さらに困りごとが出てきやすかったので、担任の先生とのやり取りも多くなる傾向にありました。
この記事では、運動会の練習に参加できなかった娘が、運動会の当日にどう過ごしたかについて書いていきたいと思います。
小学校生活で配慮してもらっていた3つのことについてはこちらの記事にくわしく書いています。
【自分の場所がわからない】
小学校1年生のときから、表現の種目の「移動」の部分が苦手でした。体を動かすことは好きだったので、ダンスそのものは楽しくやっていたのですが、「自分の立ち位置がなかなか覚えられなかった」ようで、担任の先生からお話がありました。
保育園の時は、まだ人数も少なく、単純な移動だけだったので、問題なくこなせていたようでしたが、小学校では子どもの人数が3倍、広い校庭での長い距離の移動もあったので、覚えるのが難しくなりました。
それでも、まだ低学年の時は、部分的に困りごとを抱えながらも練習に参加し、本番当日も楽しそうに過ごすことができていました。
【運動会の練習に参加できない】
小学校3年生の時でした。運動会の練習をしていた時期に、担任の先生から電話がありました。
17時台に固定電話が鳴るのは、ほぼ小学校からの電話だったので、出る前からだいたいわかります。何度かかってきても慣れないもので、毎回、何があったのだろう、とその時もドキドキしながら出たのを覚えています。
連絡ノートで毎週やり取りをしてるのに、あえて電話がかかってくるということは、直接話さないといけない内容ってことですからね…。
特別支援教室の連絡ノートの活用法についてはこちらの記事にくわしく書いています。
電話の内容は、翌月はじめに予定されている運動会の練習に、娘が参加できていないということでの連絡でした。娘の学年は伝統的な表現の演技をすることになっていたのですが、娘は準備運動が終わると、しずかに列を離れて、端っこで体育座りをしてしまうそうで、
「このままでは運動会に参加できなくなってしまうと思いまして。ご相談と報告を兼ねてお電話しました。」
とのこと。
練習がはじまって、しばらくたっていましたが、連絡ノート(特別支援教室と担任の先生と保護者が情報共有のために使っているノート、週一回のやり取りをしているものです)にも書かれておらず、本人からもなにも聞いていなかったので、その電話で参加できていないことをはじめて知りました。
正直、運動会までかなり迫っていたので、もう少し早く教えてほしかった、と思いました。ですが、担任の先生によって、対応が違うことも多いものです。(このこともまた書いていきたいと思います。)
私はそれを聞いて、まずは、娘には娘なりのどうしても参加できない理由があるはずだと思い、担任の先生には
「本人に話を聞いてあらためてご連絡します。」
と電話を切りました。
娘に話を聞くと、参加したくない理由は、「決めのポーズができない」から、でした。
「え?そんなこと…?」
家では気持ちが安定しているからか、運動会でやる音楽をかけると普通に踊っていました。動きも覚えていて、家では問題なくできていたのです。
でも本人の中では、「自分はできていない」という気持ちが強かったようでした。
どんな高みを目指しているでしょうね。娘は本気で悩んでいるのですが、こちらはちょっと可笑しくなってしまいました。
理由を話したことで、少し前向きになれるかと思ったのですが、結果は逆でした。娘は、その日から「運動会には出ない」と運動会しぶりがはじまってしまいました。
【運動会に参加しない本当の理由】
参加したくない理由を話してくれた後に一度だけ、娘は参加してみたそうですが、やっぱりうまくできないと思ったようで、また参加するのをやめてしまったと連絡がありました。
家では曲を流すとふざけながらでもやるのですけど、乗り越えようという強い気持ちはどうしても持てないようでした。
「運動会に参加しない」
という選択肢が現実味を帯びてきました。親としては、運動会は楽しみなものなので、たとえ、徒競走で1等賞が取れなくても、たとえダンスを間違えてしまっても、子どもの頑張ってる姿を見たいものです。
でも、娘は前向きになることができませんでした。「かまえができない」という理由は嘘ではないと思います。でも、今思うと、運動会に参加すること自体に漠然とした大きな不安があったのではないかと思っています。
【運動会当日に向けて】
今年運動会に参加できなくても来年がある。無理して出る必要はない、そう思っていました。でも、参加できたら、娘の「自信」になる、とも思いました。最後に参加するかを決めるのは本人ですが、当日まで、あきらめずに、声かけだけはしていきました。
思えば、保育園の頃は元気いっぱいの笑顔を見せてくれていました。小学校に入ってからは同じ笑顔でもとても控えめに笑うことが増えました。これも成長、なのだと思います。でも、「できない」と感じる経験が娘の自信を少しずつ奪っていたのかなとも思います。
【運動会と娘が苦手なこと】
運動会の団体演技は、揃ってビシッと決まったら格好いいのですけど。逆に言うとできていない子がただただ目立つ…そんな種目だと娘を見ていて気がつくようになりました。
娘は「体を動かすことが好き」という得意な部分もありますが、
- 集団行動が苦手
- 模倣が苦手
- 複雑な動きをするのが苦手
- 左右が混乱してしまう
- とにかく不器用…
といったうっすら持っている困りごとも多いので、運動会に不安も多くあったのだと思います。
練習すれば克服できる。上手になる。一般的にはそうなのかもしれません。
でも、そのために人一倍努力が必要な子もいます。逃げ出したくなるほど苦しい子もいるはずです。
集団行動が苦手な娘が登校班を抜けた時の話はこちらの記事にくわしく書いています。
【運動会当日】
運動会当日は、登校はできましたが、演技には参加できませんでした。最初の立ち位置に足を向けようと頑張っていましたが、音楽が始まってしまい、行くことができませんでした。みんなが演技している間、娘は泣き続けていました。それを見て、娘も本当は参加したかったんだ、と思い、こちらも涙が出てきました。
たくさん悩んで、葛藤して、それでもできなかったことに悔しさもあったと思います。参加はできなかったけれど、今までで1番、頑張った運動会だった、と私は感じています。
娘の将来に不安を感じていた私が今思うことはこちらの記事にくわしく書いています。
運動会の徒競走の話はこちらの記事にくわしく書いています。


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