娘は発達障害グレーゾーン(ADHD+ASD)です。小学校に入学してまもなく、特性を指摘されました。
今日は、発達障害グレーゾーンの娘と「お金」の話を書きたいと思います。実際にどれくらいお金がかかるのか、これから支援を考える方の参考になればうれしいです。
発達障害グレーゾーンの支援に、最低限かかるお金
まず、公的な支援や医療にかかるお金から。
娘の場合、定期的にかかっていたのは、主にこの2つでした。
ひとつは、週1日利用している放課後等デイサービスの利用料。これは福祉サービスなので、世帯収入に応じた上限額が決まっています。普通の学童に通わせるのと、それほど変わらない金額でした。
もうひとつは、療育センターでの診察やOT(作業療法)の費用。こちらは多くて月に1回ほど、1回あたり200円程度の支払いでした。
合わせても、月5000円くらい。
正直なところ、学童保育代より安いくらいかもしれません。発達障害グレーゾーンの支援には、実はそんなに大きなお金はかかりませんでした。
放課後等デイサービスについてはこちらの記事にくわしく書いています。
…なのですが。
約60万円を使いました
最低限の支援だけでは、私はどうしても不安で不安で仕方がありませんでした。
だから、療育センターや福祉サービス、書籍代とは別に、高額なオンライン講座にお金をかけました。その額、約60万円。
私にとっては、もちろんかなりの高額でした。
「馬鹿じゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。
実際、当時この話を友人にしたときも、「子どものためなら当たり前だよ」と言ってくれる子もいれば、「信じられない、私なら絶対やらない」と大反対する子もいました。それがきっかけで、少し疎遠になってしまった友人もいたほどでした。
それくらい、まわりから見たら極端なことをしていたんだと思います。
なぜ、そんなにお金をかけたのか
発達障害は、薬で治るものではありません。
療育を受ければ少しずつ落ち着いてくる、とは言われるけれど、それがいつなのかは誰にもわからない。1ヶ月後?1年後?10年後?わからないまま気長に付き合っていくなんて、当時の私には不安でしかありませんでした。
本当につらかった。お金をかけてでも、誰かに助けてほしい。
そう思っていました。
学びはあった。成果もあった。でも…
講座で学んだ内容は、無駄ではなかったこともありました。
知識はついたし、娘の対応に困ったときも、前向きに考えられるようになりました。学んだことは、娘だけじゃなく、定型発達の息子との関わりなど一般的な子育てにも活かすことができました。
何より「娘のためにとにかく動いている」という感覚が、当時の私を支えていたように思うのです。あのまま何もしていなかったら、ただ不安な毎日が続いていた。そういう意味で、やってよかったのではないかなと感じています。
しかし、講座が進むうちに、内容は私が本当に求めていたものとは違う方向にいきました。これは違うな、と感じて、私はそこでやめました。
そして今、振り返って思うんです。
あの60万円は、本当に必要だったのかな、と。
お金を払うこと自体に、安心していた
正直に言うと、私はどこかで、お金を払って学んでいること自体に安心していたんだと思います。
「私は前に進んでいる」「娘のために頑張っている」「だから大丈夫」そう思いたかった。
子どものために何かしてあげたいのに、何が正解かわからなかった。だから、「ちゃんと動いている自分」に安心したかったんですよね。
でも、本当に必要だったのは、60万円分の知識そのものではなかったのかもしれません。
だから、伝えたいこと
私は当時、まだ常勤の看護師として働いていたから、60万円を払うことができました。でも今は、とてもじゃないけど払えません(笑)。
娘の発達障害がわかって仕事を手放さざるを得なかった話は、こちらの記事にくわしく書いています。
そして思うんです。
子育てが大変だと感じているお母さんほど、少し手のかかるお子さんを抱えていて、時間もお金も余裕がないんじゃないかなと…。だとしたら、本当に助けてほしい人ほど、助けにたどり着けないのかもしれない、と。
でも、私は大丈夫だと伝えたいです。
最低限の公的な支援は、月5000円ほどで受けられます。高額なお金をかけなくても、必要な支援はちゃんとあります。発達障害やグレーゾーンについての少しの知識は必要ですが、私は支援を受けるなかで、専門家からもらえるアドバイスや、ネットや書籍の情報でも少しずつ知識を増やしていくことができました。
とくに娘の場合はOTの先生からのアドバイスにたくさん助けられました。
そのうえで、一番大事なこと
費やした金額と、子どものために本当に必要なことは、必ずしもイコールではありませんでした。
娘を育てるなかで、しつけも言い聞かせも通用せず、かえって特性をひどくさせてしまうこともありました。本やネットで情報を集めても、娘に当てはまるものと当てはまらないものがあって、余計に混乱して、不安が大きくなることもありました。
その不安から、子どもに笑顔で接することが難しい時期もありました。
でも、結局のところ、子どもの絶対的な味方でいてあげることさえできれば、乗り越えられることのほうが多かったです。
少しの知識さえあれば、あとはお母さんの心が安定してさえいれば、子どもにはたくさんのものを返していける。私はそう実感してきました。
これは、障害の有無や種類に関係なく、子育て全般に言えることなのかもしれません。
一番大事なのは、お母さん自身が悲観せず、前を向けること。
それが何より、その子の成長につながっていくと、私は思っています。
正しい対応ができない時に読んでほしいことはこちらの記事に書いています。
この記事のまとめ
- 公的な支援(放課後等デイサービス・療育センター)は月5,000円ほどで受けられる
- 筆者は不安から高額なオンライン講座に約60万円を使った経験がある
- 学びはあったが、費やした金額と本当に必要なことはイコールではなかった
- お金を払うこと自体に安心していた部分があり、本当に必要だったのは「心の安定」だった
- 高額なお金をかけなくても、専門家のアドバイスやネット・書籍で知識は増やせる
- 一番大事なのは、お母さん自身が前を向けること。それが子どもの成長につながる


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